年頭のご挨拶

2016年1月4日

お取引先様各位

 

新春のお慶びを申し上げます。

昨年はICT業界において顕著な動きがあった年でした。従来、市場の成長を牽引していたPCやタブレットの出荷台数が前年比で大幅に減少した中で、スマートフォンの出荷台数は大幅に伸長しました。パブリッククラウドの採用は前年と比較して大きく伸長しましたが、同時に主にオンプレミスで使用されるベンダーサーバの出荷台数も成長しました。

このような状況の中で、多くのITベンダーで分社化や合併の動きがありました。ひとつにはエンタープライズ製品とクライアント製品を分離して事業領域をフォーカスする動きがありました。また、逆に事業領域の拡大を狙ってサーバやストレージ事業を買収して統合化製品を提供する能力を獲得する動きがあったと理解します。昨今の報道を見ますと、この分社化や合併の波は外資系のITベンダーだけにではなく、国産のITベンダーにも押し寄せたようです。

この波は、第3のプラットフォーム(モバイル、ソーシャル、ビッグデータ、クラウド)が全産業で広範囲なデジタルトランスフォーメーションを引き起こしていることに起因していると考えます。PC、タブレット、スマートフォンなどのアクセスデバイスのフォーマットは今後ますます変化するでしょう。この領域ではグローバルな規模の経済とサプライチェーンを持つベンダーでないと生き残れない時代になりました。また、パブリッククラウドが伸長しますと、オンプレミスで使用されてハイブリッドな環境を構成するサーバ、ストレージそしてネットワーク製品も、単体ではなく統合化(コンバージド)された構成で提供される必要があります。

シネックスインフォテックは、モビリティやクラウドを中心とした第3のプラットフォームに関連した分野に積極的な投資を行なってまいりました。モビリティの分野では、急成長を遂げているSIMロックフリーのスマートフォン市場において、コンシューマ市場からコマーシャル市場へのさらなるマーケットの拡大を目指しています。クラウドの分野では、マイクロソフト社のクラウド・ソリューション・プロバイダー・プログラムへの参加が決まり、今後、マイクロソフト社のクラウドサービスを月額課金方式で提供できるクラウド・リセラーを積極的に募集してまいります。さらに、急速に成長している米国クラウドビジネス市場において、米シネックス社が先行し成功を収めているクラウドビジネス推進のプログラム「CLOUDSolv(クラウド・ソルブ)」を日本にも導入し、販売会社支援策の強化を進めてまいります。弊社ならではの付加価値サービスをご提供することで、お客様のビジネスに貢献していきたいと考えております。

本年は、米シネックス社との連携をさらに強化し、米国のソリューションやベストプラクティスをいち早く日本のお客様に提案できる外資系ディストリビュータであることの強みを生かしてまいります。そして、第3のプラットフォームを中心とした新たな市場の開拓・拡大を行ない、ベンダー様、販売店様とともに成長するシネックスインフォテックでありたいと考えております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

シネックスインフォテック株式会社
代表取締役社長&CEO 松本 芳武


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